2009年春のダイヤ改正で廃止される寝台特急『はやぶさ』と『富士』…。ついに東海、山陽の線路からブルートレインが消えてしまいますね。
自分の父方の田舎が熊本で、幼少時、母に手を引かれて祖父母がブルートレインで東京へ出てくるのを迎えに行ったのを覚えています。寝台の並ぶ車内、真っ青な車体…いつかこの列車に乗りたい…。
そんな中の廃止の話に今回の九州旅行の話は願ってもいないチャンスでした。何とかしてブルートレインに乗れないものか。九州旅行の日程は土曜日に行き日曜に帰る形でしたが、廃止を前に夏休みの平日でもかなり難易度の上がるきっぷの手配、日曜日ではさらに取り難くなると判断して帰る日を1日伸ばして月曜日の上り電車に狙いを定めました。
しかし予想以上に人気だったので当初予定していたB個室寝台は満室。A個室寝台もダメで結局B普通寝台にギリギリ滑り込むようにきっぷを確保しました。このときB寝台は喫煙席のみで残席3つという状態…本当にギリギリでした。
本当は凄く迷ったんです。B寝台でしかも喫煙席…どうしよう、大丈夫かな…。しかしその不安以上に乗りたいという気持ちが強かったんですね。それにこれを逃すともう二度と乗れないようなそんな気がして…。
こうして最初で最後のブルートレインの旅が始まりました。かなり記事が長くなるので記事を前編と後編に分けたいと思います。まずは前編!
今回はアルバムタッチで写真を公開していきたいと思います。ただ1つ、とにかく車内がとても揺れるのでカメラの手振れ補正もききませんでした。(苦笑)ブレた写真が多いのはご愛嬌という事で…。(苦笑)

今回乗車したのは『はやぶさ』の方で、始発駅の熊本ではなく博多駅からの乗車になりました。途中駅だから列車入線時の一瞬しか機関車を撮影できません…。案の定こんな感じ。電車と違って高速で入ってきてピタッと止まるんで結構速度が速いのは想定外でした。あ〜!はやぶさのHM残しておきたかったのに!!これはコンデジじゃ無理だよ…。
さて早速乗車。凄いなぁ…本当に寝台が並んでるよ…。いつもと違う車内の風景にちょっと驚きちょっと感動。

これから長いたびが始まるんだね。いいなぁこの車内の雰囲気。喫煙車といっても夏休みである事も手伝って家族連れが沢山。タバコを吸っている人もとても少ないので一安心。
ちなみに自分と同じボックスのお向かいさんはかわいい子供さんが1人いるご夫婦でした。パパの方が筋金入りの鉄みたい…。『よろしくお願いします〜。』『こちらこそ〜。』なんて挨拶を交わして早速自分の寝台で荷物整理。

なんだか不思議…あぐらかいたり寝っ転がったり正座して電車に乗るなんて。横には洗い立てのシーツと布団。それにまくら…。そして噂に聞いていた国鉄マークの浴衣。(笑)これかー!これがそうなのかー!なんて写真撮ってたらお向かいのパパさんに笑われてしまいました。でもね、話があって色々とブルートレインの話したんですよ。その人はもともと『さくら』が好きだったんだそうです。廃止されてしまったんではやぶさに乗ったんだとか。もうすぐこの富士・はやぶさも廃止になるんで家族で乗ったんだそうです。ちなみにお子さん(女の子でした。)は幼稚園なんだって。いい思い出になったね。…でもちょっと記憶に残すには幼いかな…。車内チャイムの『ハイケンスのセレナーデ』も懐かしいー!なんて言ってました。自分は初めて聞くチャイムだったのでかわいいー!なんて言ったら好きだねー。って言われてしまいました。(笑)
客車独特の揺れ、かすかに聞こえる空笛の音、連結器の鈍い金属音…。何もかもが新鮮で楽しくて仕方ないです。やがて列車は九州の端っこ、門司駅に到着。





鉄道ファンならもうお分かりですよね。寝台特急のメインイベントその1。ここで大分から来る富士と連結します。初めてなら機関車の切り離しや連結を見なくちゃ。パパさんが色々レクチャーしてくれた通りに列車を下ります。しばらくするとドアが閉まり列車が動き出して…あれ!?あれれ!!?行っちゃうの!!??
ただ単にお向かいのホームに入りなおす為にポイントを渡っただけなんですよね。そんなことも初体験。でも周りの鉄道ファンや子供達はカメラ片手にホームをあちこち駆け回ってます。自分は見入っちゃってたもんだから写真どころじゃなかった…。(泣)

気付いたらここでもはやぶさの機関車を撮影できず…。撃沈。




そんなこんなで相方の富士が到着。いよいよ連結開始!…ってもうベストポジションは人垣が出来てるよ!!出遅れた〜。




実はこの連結時に土砂降りのスコールが降ってきてしまいまして…。カメラのレンズが曇るという大アクシデントがあったんです。だからうまく撮れたのが無いんです…。ショック!
はやぶさと富士が無事連結を終えて寝台に帰ってぐったりした自分の顔を見てパパさん一言。「お疲れ様〜どうでした?」「いや〜負けました。子共に。」みんな凄いよな…。(余談でデジイチでキャーキャー言いながらバシバシ写真撮っていた女性…引いた。悪いけど…。)
さて、門司駅を出て関門海峡を抜けます。ここいら辺は新幹線と違って関門トンネルを堪能できました。新幹線じゃ意外とあっという間だからね。九州入った気がしなかったんだもの。こういう所も在来線の醍醐味だよねぇ。
関門海峡を抜け本州に入るとまたしても寝台特急のメインイベントが待っています。下関駅での機関車連結作業です。
列車が着くやいなや子供達はもうダッシュでホームをかけていきます。あれあれ…浴衣姿の子もいる。そして子供の後を必死に大人たちが走っていきます。もう必死必死。(笑)



自分はというと…もうさっきで懲りました。(笑)せっかくの初上陸の下関駅なんで駅だけ撮ってきました。ここも土砂降りの雨が降った直後らしく、サウナ並みの蒸し暑さでまたしてもレンズが曇ってしまいました。ぼや〜っとしてますが…これはこれで味があるかな〜と。
凄いな…今、自分は本州の西の果てにいるんだ…。なんだかわくわくします。まだまだ長い旅が続きます。

下関駅を出発。ここからはただひたすら東京に向かって走れ走れです。気付けばすっかり日が暮れて車窓は真っ暗。同じボックスの家族達は朝早くに降りるとの事で早々にお休みになられました。…そういえば自分が下段で上段にまだ人がいません。この列車は満席のはず…何処で乗ってくるんだろう。




夜も更け、今まで騒いでいた子供の声も聞こえなくなりました。シンと静まり返った車内には車輪と走行音しか聞こえません。これが寝台列車なんだね。本当は寝ないで車窓に貼り付いていようと思っていたんですが、せっかくの寝台。寝台列車は寝るものなのに寝ないのはある意味暴挙だな〜と思って寝ることにしました。電車の中で横になるのは初めて…。なんだか不思議な感覚です。列車はちょうど岩国出発した頃。明かりを消しておやすみなさ〜い。
最初は出発時の独特の客車を引っ張る衝撃が凄く気になったけど知らないうちに眠ってました。はやぶさというゆりかごに揺られただひたすら東へ東へ…。
ここからは後編へ続きます。
駅で、待っている所にブルートレインが通過すると
とても羨ましく感じていました。
私も何度かお世話になりましたが、飛行機とは違う
旅情を感じて良かったのですが。。。
新幹線が函館まで延伸された時に、北斗星、カシオペア、
トワイライトがどうなってしまうのがとても
心配です。
いよいよ廃止が決まってしまったようですね。ブルートレインって特別な感じがして憧れますよね。自分も実際乗車して車窓からみんながうらやましそうに観ているのを見てなんとなく優越感に浸ってしまいました。(笑)
万人が憧れる…それがブルートレインなのかもしれません。
北斗星、カシオペア、トワイライトエクスプレスやサンライズはおそらく今後も残ると思います。人気もありますしね。
でもやはり綺麗で豪華でなく素朴な昔ながらの親しみのある寝台列車というものを残してもらいたかったというのが本音です。
やはりビジネスとしては採算が合わないんでしょうね。
残念で仕方ありません。最後にもう一回乗車が叶えばと思っているのですが…。